終わりが来る日を待っている

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1年1回更新を目指す.

技術書典7にサークル側で参加しました

技術書典7

技術書典7にサークル側で参加してきました。

techbookfest.org

ブログを書く気はあまり無かったのですが、多くの方がこれまでの技術書典体験ブログを公開してくださっており、大変助かりましたので恩返しも兼ねて書きました。本当にありがとうございました。

本の内容

本の内容は、我々が作成した模擬データを解析してもらい、本を読むことで答え合わせをしていただくものでした。解析内容は不正ログイン試行となっており、攻撃を模したサンプルPCAPファイルを解析するものとなっています。
執筆した理由として、セキュリティを勉強することは難しく、さらに技術を身につけるためには経験を積むことも重要なのですが、実際のデータを解析することはその仕事につかないとなかなかできないのではないかと考えたからです。そのため、セキュリティを学習されている方の一助になればと思い作成しました。

当日訪れた方のご要望もありPDF版をBOOTHにて販売しております。 よければお買い上げください。

サークル名

サークル名は、Secure Semi です。

techbookfest.org

特にサークル名に意味はありません。本当は、覚えやすくかっこいいものにしたかったのですが、時間もセンスもありませんでした。
教材を使って学んで貰おうと考えていたので、Security + "学ぶ" 関係の単語から、あまり使われてなさそうな単語で作りました。もしかすると次に出るときは、別のサークル名にするかも......

執筆&データ作成

執筆、データの作成は、ほぼほぼ1人で行いました。とても辛かったです...
本当は会社の同期と作業を分担する予定でしたが、なぜかあまり手伝ってくれませんでした。
あとで聞いたところ、最近発売されたゲームシリーズの過去作を1作目から8作目?までやっていたので時間が無かったそうです。許されない...
共同執筆者は、きちんと書いてくれる人を選びましょう。

今回の内容では、本だけでなく解析用データも作らないといけないため、見込んでいた作業時間よりもかなりかかってしまいました。さらに解析データの不備があったりしたため、何度も解析データを作り直ししました。
ちなみに作り直した理由の一部は以下です。

  • ローカルIPアドレスをパブリックIPに変更
  • プログラムにバグがあり、Accept-Language が反映されていなかったため
  • Accept-Language を "ja" にしなければいけないところを、"jp" にしてしまったため
  • 自分がマジで使っているパスワードを誤って利用してしまったため

本はTexで書こうかなと思いましたが、書き方をすべて忘れていたので、簡単に作成できる Re:VIEW を使いました。dockerでPDFを作れるためとても便利でした。

表紙

本の表紙は知り合いのイラストレータさんに作っていただきました。
書籍内容、好きな生き物(ウミガメ)、PCAPファイルを解析するツール "Wireshark" のアイコンがサメであることなどを伝えただけで、素晴らしい表紙を作っていただきました。
さらに、一般公開用のサークルカットも作るのを忘れていたのですが、リマインド+急遽作成いただいたりとてもお世話になりました。

表紙
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裏表紙
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宣伝

自分が書いた本を強気で宣伝するのがなぜか恥ずかしかったので、あまり宣伝しませんでした。 新しい共同管理用のTwitterアカウント( @securesemi )を作成し、前日までにおこなった宣伝ツイートは、5ツイートだけでした。 それでも、多くの方にフォローやRT、いいねをしていただき、ありがとうございました。

技術書典7 当選報告

一般公開日

本の表紙が完成したとき

入稿したとき

被チェック数

被チェック数について記録をしていたので以下に貼っておきます。

f:id:rancha:20190922232219j:plain

最小限の宣伝で300に迫るほどの被チェックをいただきありがとうございました。

印刷 & ダウンロードカード

最初、150冊印刷予定だったのですが、思ったよりも反響が良かったため200冊に変更しました。
200冊印刷しようと考えた後も、伸び具合から当日までに被チェック数が200を超えることもなんとなく分かっていましたが、初執筆&実際に買ってくださるのか分からなかったので、それ以上は増やしませんでした。

印刷は、ねこのしっぽさんでお願いしました。

いろいろ印刷する上で設定があるようでしたが全然分からなかったので、ほぼほぼデフォルトにしました。

  • ぱっく名

    • ちびねこぱっく [B]
    • 本のサイズ:B5
    • 申込部数:200部
    • 綴じ口:左綴じ
    • 製本方法:無線綴じ
  • 表紙仕様

    • ホワイトポスト クリアPP加工
    • オフセット フルカラー [広域色Broad]
  • 本文仕様

    • 上質紙 90kg
    • オフセット 1色 [スミ]

また、被チェック数が印刷予定数200を超えたので、ダウンロードカードも作りました。 みなさんがどのように作っているのか分からなかったので、ブラウザ上で作成&印刷でき、さらに安いマヒトデザインさんを利用しました。

本の金額

最初、1冊1,500円で売る予定でしたが、何回も参加している友人から50ページ1,500円は爆死するだけと言われたので、1,000円に値下げしました。
自分的には、「本+PDF(電子データ)+解析データなので1,500円でも売れるかな?」と考えていましたので、アドバイスをくれた友人に感謝です。

当日

朝起きた瞬間、200冊ちゃんと売れるんだろうか?という不安に襲われましたが、何名かが反応してくださりとても励まされました。 また、何回も参加している友人からもアドバイスを貰い、精神的に楽になりました。

会場へは10時ごろに到着し、準備を行いました。
サークル参加者の入場待機列が思ったよりも長く、なかなか入れず焦りましたが、特に準備するものも無かったので入場までには間に合いました。

当日の売れ行きは以下のようになっています。
最初の2時間で114冊ほど売れており、残りの時間でゆっくり売れていきました。

時間 売れた冊数
11:00 0
12:00 66
12:10 80
12:30 100
13:00 114
14:00 142
15:00 171
16:00 187
16:20 完売

200冊印刷しましたが終了40分前に完売し、とてもホッとしました。
ただし、ラストスパートなのか16時30分以降に買いに来てくださる方がかなり多くおられました。
物理本を渡せず大変申し訳ありませんでした。

その他の反省としては、2点挙げられます。

■ かんたん後払い

1つ目は、"かんたん後払い" を導入しなかったことです。 初参加ということもあり、後払いシステムでの支払いはややこしいと思い導入しなかったのですが、思ったよりも後払いを利用されている方がおられました。個人の感覚ですが、お買い上げいただいた方の約半数に後払いができないかを聞かれました。
現金を持っておられないかんたん後払いのみのお客様も10名ほどおられましたので、大変申し訳ありませんでした。

■ ポップなどの説明

2つ目として、ポップや説明を用意しなかったことです。
説明書き用の紙などを持ってくることを忘れてしまい、当日口頭で説明しました。 解析用データ(PCAP)と電子版PDFも付いてくることがあまり伝わっていないような気がしました。

費用

かかった費用はこんな感じです。

項目 金額
参加費 7000円
USB2Ether(解析データ作成に利用) 1,498円
イーサネットケーブル×5本(解析データ作成に利用) 1795円
デザイン 15,000円
本の印刷 58,600円
ダウンロードカード 750円
100均(5点) 540円
合計 85,183円

感想

技術書典6に一般参加した際に、「こんなに並ぶなら次はサークル側として参加しよう」と思いサークル側で参加しましたが、とてもよい経験をさせていただきました。
このような機会を与えてくださり、技術書典の運営の皆様ありがとうございました。
また、本サークルの書籍をご購入いただいたみなさま、本サークルを訪れていただいたみなさまに感謝いたします。